2014/01/27(月曜) 23:07
バーレーンの治安部隊が抗議者数名を拘束

バーレーンの治安部隊が、同国で人権侵害を続ける、無実の抗議者数名を拘束しました。

ハリーファ政権の治安部隊は、26日日曜、住宅を襲撃し、バーレーン人12名を拘束しました。

また、治安部隊は26日、同部隊の銃撃で殉教したバーレーン人青年の葬儀を攻撃し、これにより数名が負傷しました。

負傷した後ハリーファ政権軍により拘束されたこのバーレーン人の青年は、治療を受けられずに死亡しました

ペルシャ湾に浮かぶアラブの小国・バーレーンでは、2011年2月から人々がデモを行っています。



◆管理人: アムネスティ・インターナショナルの英語版ニュースには、このような記事がありました。

記事の内容をすこし紹介します。

The Bahraini authorities must immediately investigate the death in custody of a 19-year-old boy who was shot in the head by security forces, said Amnesty International.

“Bahrain’s authorities must come clean and open a full, independent investigation to establish the truth about the death of Fadel Abbas. Those responsible for his death must be held to account,” said Said Boumedouha, Deputy Director of Amnesty International’s Middle East and North Africa Programme.
バーレーン政府当局は、即刻、治安部隊により東部に銃弾を打ち込まれ勾留された19歳の少年の死について調査をしなくてはいけないと、アムネスティ・インターナショナルは言いました。
「バーレーン当局は、ファデル・アバスの死に関する真実を立証するために、汚れのない開かれた独立した調査をしなくてはいけません。彼の死について責任のある人々は説明責任が問われなくてはいけません」と、アムネスティ・インターナショナル中東・北アフリカプログラムの副所長であるブーメドゥーハが言いました。


◆管理人: こちらは、RTニュースです。
こちらにはデモの様子が写真でも詳しく見せてあります。
Fears of soaring tensions as police clash with protesters in Bahrain
バーレーンで警察が抗議者達と激しくぶつかり合い、急上昇する緊張からの恐怖

Published time: January 26, 2014 21:48

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Bahraini police have fired tear gas and birdshot at stone-throwing protesters in a village west of the Gulf nation’s capital, witnesses said. The clashes follow the funeral of a young man who died in custody after being shot by law enforcers.
バーレーンの警察は催涙ガスや小動物用の小型散弾銃を石を投げつける抗議者達にめがけて発砲しています。目撃者によると、抗議者達は湾岸諸国の首都の西側の村で抗議運動をしている模様です。この衝突は、治安部隊により頭を撃たれ留置所に入れられ死亡した少年の葬儀の後に起きました。


【 過去記事より 】

◆管理人:

バーレーンのデモがどのようなものだったか詳しい説明はないが、過去の情報を検索してみると、去年の9月にバーレーンであったデモの様子にいて書かれているものがあった。バリーファ政権の上の記事の対応は非常に問題だと言えます。抗議者の住宅を襲撃して人々を拘束し、そのうち一人は死亡。
このような政府の対応は絶対に許せません。


27日バーレーンで起きた大規模反政府デモ

◆2013/09/30

 湾岸アラブ国のバーレーンで最大規模のデモが行われた。国民の大多数がイスラム教徒でその内、シーア派は75%を占めている。しかし支配者である王家のハリーファ家はスンニー派で、しばしばシーア派のデモに対し弾圧で臨んで来た経緯がある。

 バーレーンで起きている現象は、チュニジアやエジプトで起きた現象、すなわち「アラブの春」現象である。これはシリアのとは違うものである。シリアのは最初から、武装勢力がデモ隊に紛れて暴力事件を起こし、それをアラブや欧米の、シリア政権転覆を狙う勢力が、アサド政権の弾圧で死者が出たといって喧伝して騒乱を拡大した陰謀であった。

 バーレーンのこのデモは武器を持たず、純粋なデモであり、しかも数万人が大通りに出たとすれば、人口が70万ほどの国であるから、一世帯から1名はデモに参加したような、いわば、国民的運動になっていることが分かる。これこそ「アラブの春」の特徴である。

 したがって、このデモは政府が彼等の要求を入れるまで継続するものであり、それに対してあくまで弾圧で対抗すれば、遠からずそのバーレーン政府は転覆されていくことになるだろう。この国ではシリアのアサド大統領のように、国家元首を擁護するようなデモは起きない純粋に独裁圧制国家であるから、その命脈は既に尽きているのだ。



朝日新聞の記事より
バーレーンで抗議デモ、14歳少年の死亡めぐり数千人が行進
http://www.asahi.com/international/reuters/RTR201109020036.html
 [ドバイ 1日 ロイター] バーレーンで1日、警察が使用した催涙ガス弾を受けた後に死亡したとされる14歳の少年の葬儀が行われ、参列した数千人の市民が王家ハリファ家に対するデモ行進を行った。

 住民によると、若者数百人がその後も抗議活動を続けた。警官が催涙ガスや手りゅう弾を使用しようとしたが、負傷者や逮捕者は確認されていない。

 人権団体は、14歳の少年が8月31日に行われた反政府デモに参加し、治安部隊による催涙ガス弾の発射など「過度な武力行使」で負傷、その後死亡したと指摘。一方、政府はこれを否定し、事件の情報提供者に1万ディナール(約240万円)を与えると発表した。

 バーレーンでは今年2月以降に反政府デモが行われ、約30人が死亡。それ以後も小規模のデモや治安部隊との衝突が発生している。